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ブラインドサッカーの紹介(その3)

10.8.16

僕がブラインドサッカーに携わることになったきっかけは、週刊ダイヤモンドの社会起業家特集で、協会の活動を知ったことでした。
ボランティアとして日本選手権の運営を手伝い、グループの雰囲気を感じてみたところ、組織としては未熟なところもありましたが、若い人がはつらつと活動しているのがとてもよいなと思って、その後も継続して関わることに決めました。
この団体がとても印象に残り、ずっと携わっているのは、僕がスポーツ記者の仕事をする中で長年にわたって抱えていたもやもやとした思いに、光が差したような気がしたからでした。

それは

 

「スポーツはどうやって世の中の役に立つべきなのか?」

 

という問いです。

日本のブラインドサッカー協会は、この問いに対して、真摯に向き合って活動していることをいつも感じていました。

自分たちがやっていて楽しいから。
世界のトップを目指すことの何が悪いのか。

ブラインドサッカーの人たちはその辺で思考を止めていないんです。
例えば、競技レベルが上がったことを、どうやって世の中に還元していくのかを考えて、実行しているんですね。視覚障害者に対してだけでなく、健常者を含めた世の中に対してです。みんなでじっくりと考えるミーティングの時間も重視しています。

仕事を通じて、オリンピックのメダリストなどにもたくさん会いました。しかし、その経験を世の中に還元する方法が見出せていない方も残念ながら
見かけました。世界のトップになるために一生懸命努力して結果も残したのに、どうして国から年金が出たりしないんだ、などと”逆切れ”したり、嘆いている方もいました。

「スポーツはどうやって世の中の役に立つべきなのか?」

考えて、実行していく。そこで、これは私のためになる、と思った人がお金を出してくれる。
これが僕の考えているスポーツマネジメントです。

日本ブラインドサッカー協会のサイトを読むと、僕の言っていることがもっとよくわかるのではないかと思います。

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この記事の執筆者

早川 忠宏

早川 忠宏 | Tadahiro HAYAKAWA

スポーツPRプランナー ®
Sports PR Japan 株式会社 代表取締役

13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。

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