3回にわたって紹介してきたブラインドサッカーですが、このほど世界選手権(イングランド・ヘレフォード)が閉幕しました。日本は10チーム中8位。フェアプレー賞を受賞したとのこと。成績は目標に届かなかったものの、あの堂々たる戦いぶりには胸を張っていいと思います。
アメリカにいたのに、何で戦いぶりを知っているのか?って。
「ユーストリーム」というサイトを通じて試合の生中継を楽しんでいたのです。日本協会のインターン1名がビデオカメラとパソコンを持ち込み、数々の困難(特に雨が大変だったようです)を乗り越えて、大きなムーブメントをつくりました。韓国戦は500人ほどが中継を見たそうで、池袋でのパブリックビューイングも盛り上がりました。
「試合、見たいですよね」。最初はインターン生の素朴な願いでした。しかし、彼はそこで止まらなかったんです。大会本部との交渉を重ね、中継のテストも重ねて、実現させました。初戦の中継を見た時は「おおっ!」と思わず口にしてしまいました。
どのくらい盛り上がったのか、など詳しい内容は日本ブラインドサッカー協会のサイトを参照して下さい。
「ユーストリーム」の中継画面は、「ツイッター」の欄が右隣についていて、試合の流れを見て、どんどんコメントを書き込めます。ファン同士の交流があったり、場面に応じてルールの解説を事務局員がしてくれたり、中継のアクシデントにはインターン生への激励メッセージが並んだりと、現場からも日本からも遠く離れた場所にいながら、大きなつながりを感じられ、新しい感覚がありました。
時代は変わった。
そう実感しました。
お金がなくても、組織の規模が大きくなくても、ファンとしっかりと結びつき、インパクトを与えることができる時代になったんですね。
アイデア次第で局面を打開できる。スポーツマネジメントも面白くなってきました。
ブラインドサッカーの特集は今回でひとまず終えます。
大学院はいよいよ来週から秋学期がスタート。今は、新入生のオリエンテーションが連日行われています。
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Sports PR Japan 株式会社 代表取締役
13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。