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町おこしのシンプルな方法

10.10.13

僕が住んでいるインディアナ州ブルーミントンは、人口約7万人という決して大きくはない町です。鉄道の駅はありません。高速バスも空港までしかありません。その最寄のインディアナポリス空港までは車で1時間。インディアナポリスは人口78万5000人ですが、たいした商業施設はありません。最も近い大都市のシカゴまでは、車で4時間もかかります。ソウルや北京、台北から来た留学生に聞いても、東京から僕も含めても、文句なしに「田舎だなあ」と思います。
この町に住んで3ヶ月が過ぎました。どうやって日々の生活を楽しむのか、というのがこの町の大きなテーマになっているのだと感じます。
日本でも、町の活気がないと嘆いているところがたくさんあるでしょう。少しでも参考になれば幸いです。

町を盛り上げるために、ここで行われていることは

これでもか、というくらい毎週末にイベントを行うこと

です。

9月から11月までは2週に1度はアメリカンフットボールのホームゲームがあります。試合を見る人だけでも4万人、それにかこつけてただパーティーがしたい人だけの人も含めると、さらに数万人がこのイベントを楽しんでいます。
これと重ならないように、フットボールが他校で試合をしている週末には

Music Festival-町中の公園やホールで様々なコンサートが開かれる
Cultural Festival-異文化のダンス、食事などを楽しむ
Art Festival-彫刻や絵画の展示
などがあります。
Farmers Marketと言って、地元の農家から直接新鮮な野菜が買える市場も毎週土曜日に開催されています。
夏には独立記念日の花火大会やパレード、町の中をコースにした自転車レースなどがありましたし、他の季節にも、他のイベントが催されるわけです。作家などのゲストスピーカーを招いた講演会もよくやってます。

そんなのうちの町でもやっているよ、という反論が出そうですね。
決定的に違うのは、1年間52週、ほぼ毎週必ず何かをやっているということです。これだけの数をこなすには、同じ人が音頭を取っているわけではありません。スポーツ系、音楽系、国際交流系など様々なグループがみな積極的に取り組んでいるということです。新しい企画というのも生まれているそうです。会場に行くと、しっかりスポンサー集めもしています。企画する側は参加するだけの人よりも長い期間、そのイベントを楽しめますよね。
大学が中心の町で動ける人がたくさんいるというアドバンテージがあるとは言え、その根底にあるのは「何とかして、自分たちが楽しくなることをやろう」という意欲なのでしょう。

何かをきっかけに、みんなで集まって、いろいろ話をするのが最大の娯楽

そんな割りきりがあるようにさえ思います。

運営委員会のようなもので何度も話し合いを持てば、人のつながりがうまれます。イベントに参加したもの同士でも、つがなりがうまれるかもしれません。
町の盛り上がり、ということに留まらない効果もあると思います。

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