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フェイスブックファンページのつくり方

11.2.19

日本ブラインドサッカー協会がフェイスブックにファンページを開設したとのニュースが入ってきました。

ブラサカは、ツイッターがファンとのコミュニケーションでかなり機能していると思いますが、また新しいチャレンジを始めたようです。

これを聞いて、そういえば、先学期のクラスで、「よいファンページ」「駄目なファンページ」を考える時間があったな、と思い出したので、ノートを読み返しながら、留意点を書いていこうと思います。個人的にブラサカ宛に送ってもよいのですが、このブログの読者には、スポーツに携わっている人が多く、もったいないのでこのブログでシェアします。

 

まず、開設すべきなのかどうか、ということを考え中の人がいるかもしれませんね。僕の意見は「まめにコミュニケーションすることが苦じゃないのなら、開設すべき」だと思います。クラスで一定期間、大学のスポーツニュースを扱うサイトのファンページの運営を任されたのですが、ホームページの更新とも、ツイッターとも別の交流ができます。

別の交流とは

○ツイッターと違って、メッセージが数日間はトップページに残る。集める場になる

○ワンストップサービスである

という2点が考えられます。

ツイッターは「情報のそうめん流し」(コンサルタントの阪本啓一氏曰く)で、どんどん情報が流れていきます。経験のある人も多いと思いますが、スポーツ中継などライブでみながら、どんどんツイートして盛り上がるのがメインの楽しみ方と言えます。旬の話題というか、流れやタイミングが生命線のような印象があります。それに対して、フェイスブックは自分で新しく書き込まない限りは、一つのメッセージが数日は残ります。独立したページなので、他の人の話題なども気にする必要がありません。なので、自分が聞いてみたいことなどをおもむろに書いても大丈夫です。

そして、数日間残る特徴を生かして、投票や意見を集めるのに向いていると思います。アメリカのいろいろなスポーツのファンページを見ると、試合結果やMVPなど予想の投票とか、新しい取り組み(イベント、グッズ、デザイン変更など)の感想を書き込むように呼びかけています。このファンの反応に直接触れられるというのが、ファンページの大きな特徴です。しかも、一つのテーマに対するコメントの数がはっきりとわかります。ただ、自分で実際にやってみた感想としては、「読み手は思った以上に受身だ」ということです。コメントを残してくれるのは、ファンの人数に比べてほんの一握りですが、それにめげてはいけません。たとえ一人とでも、丁寧にコミュニケーションを結んでいきましょう。

自分でやってみて失敗したのは、写真に面白いコメントをつける、というのを募集しましたが、敷居が高すぎたようで、全然集まらず。試合のチケットプレゼントの企画でクイズを出すと、30分もたたないうちに、アクセスが急増しました。あまりのわかりやすい反応に、苦笑してしまいましたが。

 

ワンストップサービスというのは、ファンページに来ると、メッセージによる交流のほかに、写真、動画なども蓄積していて、ホームページよりも簡便に利用できるという意味です。ボリュームでは、ホームページにはかないませんが、携帯でとったものをすぐに載せられるとか、スピード勝負なら有効だと思います。アルバム的にまとめて見せられるという点でも、ツイッターより使いやすいです。

ワンストップにはもう一つ意味があります。これは、クラスにゲストとして来たあるMLS(メジャーリーグサッカー)のチームのニューメディア担当が話していましたが、マーケティング的な情報と、広報(ニュース)的な情報を同じところに載せても違和感がないという特徴があります。たとえば、チームだと、ある大会で優勝した、というニュースの後に、記念Tシャツ発売、というマーケティング的情報を続けて載せることができます。一連の流れで購入につながるということも大いにあるらしいです。

 

始めるとすぐにわかりますが、ページの管理は複数の管理者でもかなり手軽にできます。それも強みだといえるでしょう。ファンページからも他のページに「いいね!」を送ることができるので、人や組織とのつながりをファンに見せることも可能です。

 

そして、クラスのディスカッションの中で出たコメントで強烈に印象に残っているのは「つまらないのは、何もしないより悪い」ということでした。

更新の滞っているページ、書き込みへのコメント返しがないページ、写真や動画がいけてないページ、などは、ページを訪れてくれた人に悪い印象を残すことになります。何もしなければゼロで済みますが、駄目な店頭をさらすことはマイナスになります(いけてないページを実際に見ると、よーくわかります)。自分たちの手に負えない、まめにコミュニケーションを取るのが大変と思ったら、止めた方がいいと思います。

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この記事の執筆者

早川 忠宏

早川 忠宏 | Tadahiro HAYAKAWA

スポーツPRプランナー ®
Sports PR Japan 株式会社 代表取締役

13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。

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