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SPORTS PR JAPAN スポーツPRジャパン

スポーツ界のベンチャー

11.5.17

前回の記事で今は「スポーツ組織論」を学んでいると書きました。クラスでは、組織論の前提として「何がスポーツ産業なのか」という話から始まりました。

その中で、スポーツビジネスは今も拡大中で、こんな新しいプロスポーツがあるのだけれど知ってますか? という話がありました。さすがにスポーツに詳しい人の集まりだけあって、クラスの何人かはすでに知っていたようです。しかし、僕の目には新鮮で面白かったので、3つほど紹介します。ウィキペディアにも日本語では説明がないものですので、日本で知っている人はほとんどいないものだと思います。

(1)NALL

ラクロスのプロリーグはすでに2つあるそうなのですが、つい先週、2012年からの新しいリーグの創設が発表されました。このオフィシャルサイトを見た限りではうまくやっているようです。Phil Evans というコミッショナーは、NBA-Dleague(NBAのマイナーリーグ)の立ち上げに携わった人で、その経験を生かして別のスポーツをやろうということです。同じインドア競技なので、アリーナでいかに収益を上げるか、フランチャイズの選び方などすぐに使える要素はいくつかあることが、容易に想像できます。ほかのビジネスでは、こういう転向をする話はよくあるのではないでしょうか。

(2)Bossaball

バレーボールとサッカーをミックスしたような競技です。トランポリンのように弾むコートを使っているし、手でアタックしてもよいので、セパタクローとは違います。公式ページはこちら。映像を見ていると楽しくなってきます。ビーチにつくった特設コートでやっていて、華やかな雰囲気でもあります。スペイン生まれらしくラテンのリズムで、DJがいて、音楽もノリノリとエンターテインメント性を求めています。選手たちの身のこなしが体操選手のように軽やかです。

(3)Slamball

こちらはバスケットにトランポリンを加えて、空中戦を派手にしたようなスポーツです。2001年にスタート。ダンクシュートする選手とそれを防ぐ選手の攻防は空の格闘技という印象です。公式ページはこちら。ESPNなどでも放映されています。スローモーションで見せると迫力が伝わり、非常にテレビ向きと言えます。

 

(1)は標準的な感じがしますが、(2)と(3)は既存のスポーツの面白いところをうまく組み合わせてつくられています。ニーズがあったのかどうかは定かではありませんが、見た目のインパクトの大きさは武器になっているのはすぐにわかるかと。

プロ野球だって、プロフットボールだって、いきなりうまくいったわけではなく、小さなリーグが成功、失敗、競合、合併などを繰り返して今の形に落ち着いた歴史があります。今の新興のスポーツでも同じです。小さい規模でいいのでなんとかビジネスとして軌道に乗せるとか、だめだったら潰すとか、発想がほかの商売と同じであることを感じます。スポーツにベンチャーがあったって、おかしくないでしょ、と言われているような気がします。

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この記事の執筆者

早川 忠宏

早川 忠宏 | Tadahiro HAYAKAWA

スポーツPRプランナー ®
Sports PR Japan 株式会社 代表取締役

13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。

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