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バスケとコメディの融合

12.1.24

図らずも前回に続いて、バスケネタです。

ハーレム・グローブトロッターズって聞いたことがありますか?

バスケットボールファンを自負する人でも、知らない人がいるかもしれません。

バスケットボールとコメディの要素を融合した”試合”を見せる一団です。その名のとおり、世界中を旅して回っていて、来日したこともあるそうです。「うそっ」と言いたくなるような面白いテクニック等は、公式サイトを参照下さい。同サイトによると、85年の歴史を誇り、2万試合以上やっています。第二次大戦後に始まったNBAの歴史よりも長いのです。

先日インディアナポリスに出かけ、初めて見る機会を得ました。実は去年行きたかったのですが、忙しくていけなかったので、ようやく2年越しで思いが実現しました。

面白さの秘密を自分なりに分析してみると

○とにかく、ベタな笑いに徹する-背が高い、低い、ハゲの審判を馬鹿にする、水をかける、変な音、変な動きなど。とにかく、小さい子供の笑いのツボを突くことに徹しています。観客はほぼ全員が親子連れです。

○それぞれの選手がわかりやすい特徴を一つ、持っている-身体的な特徴のほかに、ロングシュートがうまい、ダンクがすごい、ダンスが巧み、しゃべりが達者など

○観客を巻き込むが、その人が期待以上のことをやってしまうという一種のハプニング-小さい子なのにダンスが異常にうまいとか、恥ずかしそうにしていたのに突如ギャグをまねするとか

そして、なによりもボールを扱う基本技術がすごいです。サッカーのリフティングのように、ボールを背中や首の後ろに乗せたり、指先にのせて回したり、超高速でボールをパスしたり、とバスケットボールは大きくて重い、ということを忘れそうになります。ふざけているのと、スーパープレーとのギャップが面白いのです。

 (こんな感じです!)

このギャップで笑いを取る、ということに全体的に徹しています。プログラムの各選手のプロフィールにも「社会福祉の修士号を持ってます」とか「怖い映画を見るのは嫌い」とか「趣味はなまず釣り」とか書いてあります。

何年も前から、このチームの存在は知っていたのですが、昨年、アメリカスポーツ史のクラスを取った時に、このチームの話が出てきた時には驚きました。かつては、アフリカ系選手で構成された最強チームだったのです。プロスポーツの草創期には、本拠地を持つのでなく、巡業が主流だったのですが、このチームは今でもそのスタイルを残しています。

スポーツイベントを見ると、改善点をひとつ必ず考えることにしているのですが、このイベントの場合は「敵のキャラクターをもっと強くする」ことだと思います。そうすれば、破った時にもっと盛り上がるでしょう。マンネリ化のせいなのか、チケットは割引になっていても空席が目立ちました。

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この記事の執筆者

早川 忠宏

早川 忠宏 | Tadahiro HAYAKAWA

スポーツPRプランナー ®
Sports PR Japan 株式会社 代表取締役

13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。

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