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ゲームをマニアックに仕上げたのは誰?

12.7.16

ESPNなどのスポーツ番組をテレビやウェブサイトで見ていると、最近、頻繁に流れているCMの一つが「NCAA Football 2013」というゲームソフトのものです。ごく最近、新しいバージョンが発売になったようです。

つくっているのはEA SPORTSといって、スポーツゲームのクオリティーの高さには定評がある会社です。日本でも「FIFA」というサッカーゲームなどで知られているかと思います。この「NCAA Football 2013」というのは、大学フットボールのシミュレーションゲームなのですが、これが実に細部まで凝っていて、マニアの心を大いにくすぐるものに仕上がっています。

 

それぞれの大学のフットボールチームには、個性あふれる儀式や有名なマスコットや動物、独特の応援スタイルなどがあります。たとえば、インディアナ大学は、選手入場の際に、[The Rock]という岩に触れてよき伝統を感じるという儀式があります。オレゴン大学のマスコット、ダックとか、テキサス大学の指で作るロングホーンのサインとか、こうした様子がコンピューターの動画でことごとく取り入れられており、画面の中はプレーのスムーズさに加えて、本当にテレビで見ているような雰囲気を再現しています。

このような細部の完成度を高めるのにEA SPORTSはどうしたのでしょうか?

そのカルチャーを最もよく知る人たち、全米に散らばる大学フットボールファンすなわちゲームのコアなユーザーの力を借りたのです。公式サイトにはファンが意見やゲームをプレーする上での情報を交換するフォーラムが用意されています。毎年バージョンアップする際に、会社はその声を反映するようにしているのです。 また、実際に熱心なゲームのユーザーを集めて、開発途中のゲームをプレーしてもらって、修正点を聞くことも行われています。下の動画を参照ください。堅苦しい意見交換ではなく、一緒になって遊んで、率直にものを言っている感じです。

こうした取り組みは「顧客参加型マーケティング」と呼ばれています。顧客の力を商品開発に利用するもので、生活消費財などでも使われている手法です。スポーツ関連商品の場合、ブランドに対する忠誠心が強いことが多いですから、開発にコミュニケーションで貢献できたら、それは最上のファンの心をくすぐる行為でもあります。「顧客参加型マーケティング」はスポーツ業界への応用はまだあまり聞いたことがないので、軽めに紹介してみました。

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