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スポーツ旅行のつくり方

12.9.6

この夏の間、スポーツをテーマに、アトランタ、フィラデルフィア、カンザスシティなど様々な場所に旅行しました。スポーツ旅行と言うと、マラソンやトライアスロンに参加するようなアクティブなイメージを持たれますが、僕の場合は完全に見学一辺倒です。スタジアムの中は、目の肥えたファンや洗練されたエンターテインメントなど、日本では絶対に味わえないような興味深いものでいっぱいです。アメリカに観戦旅行に行ってみたいという人も少なからずいると思いますので、僕なりに、どうやってスポーツ旅行の日程を組むのかを今回は紹介したいと思います。

(1)「地球の歩き方」を捨てる

これまで様々な都市に行ってきましたが、この冊子を片手に観光名所で日本人の多数派と同じ体験をなぞって、「思ったより、たいしたことないじゃん」というような文句を言っている若者を見てきました。悲しくなります。定番スポットやお店を見落としても、いいじゃないですか。自分の感性を信じて、面白そうだなと思うところに行きましょう。まして、海外までスポーツを見に行ってしまうようなアナタなら、自分なりの特別な体験を求めているんじゃありませんか?

(2)その代わり、ネット上の無料の情報をフルに活用する。できれば、英語で。

複数の情報源を得られること、中には批判的な内容もありますが、それも大事です。例えば、スポーツ観戦だと、その都市に在住している一家の奥さんが、日本でもプロ野球を見たことないのに、メジャーリーグで観戦デビューしちゃいました、といったような内容のブログを見つけることが出来ます。こういうのが、エンターテイメントの面白さや売店の食べ物の評価などを新鮮に描いていて、面白かったりします。英語だと、メジャー、マイナーのあらゆる球場を紹介したサイトなど、日本ではなかなか得られない細かい情報が得られます。その都市にどんなスポーツチームがあるのかは、ウィキペディアの英語版で都市を調べると、MLB、NBA、NFL、NHLの四大スポーツだけでなく、ラクロス、アリーナフットボール等マイナーなものも含めて一覧することができます。

(3)主な見どころは

試合、スポーツの殿堂や博物館、スタジアムツアー、チームのオフィシャルショップ、スポーツバー、コレクター向けスポーツグッズ店などです。このほかに個人的なお勧めとしては、スポーツに関する銅像やアートが挙げられます。例えば、シカゴの中央駅の近くには、大きなバット型のオブジェがあります(画像)。2つのMLBチームを持つこの街にとって、野球がいかに大きな存在なのかを物語っています。また、Dick’sやSports Authorityなど大型のスポーツ用品店を覗いてみるのも面白いです。その地域で何が盛んなスポーツなのかがわかったり、品揃えの日本との違いや、日本のスポーツ用品メーカーがどのように商品を展開しているのかなどを知ることができます。チームのグッズもスタジアムより安く売っていたりします。

(4)一度に複数のものを楽しめるようにする

旅費は結構バカにならないですし、仕事で忙しくなればなかなか時間もつくれず、その都市に行けるのは一生で一度かもしれません。だとしたら、味わい尽くそうではありませんか。僕の場合は、2日間で異なるスポーツを観戦できるようにスケジュールを組むことが多かったです。NBAとNHLの連戦は、たとえ同じアリーナを使っていても中の飾りつけが違ったり、スポンサーも違えば、演出も違います。そして、客層も違います。メディアを通じてではわかりにくい、そういうことを見るのがすごく勉強になります。他にも、野球とサッカー、フットボールとバスケットボールなどシーズンが重なる月があります。同じ都市にある一つのスポーツがオフシーズンなら、そこのスタジアムツアーが楽しめます。

(5)時間の決まっているものを優先的にスケジュールを組む

見たいスポーツの試合がある時にその都市に行くのは当然ですが、他の行動も時間の決まっているものを優先的にスケジュールを埋めていきます。例えば、スタジアムツアーなら集合時刻を決めて切符を買う必要がありますし、おおよその所要時間もその時に問い合わせれば教えてもらえます。殿堂や博物館は、ホームぺージで見て、休館日や開館時間に注意しなければなりません。スポーツバーなら、夜遅くても大丈夫です。

(6)行き方はグーグルマップでOK

公共交通機関を使って、目的地にたどり着く方法はグーグルマップのdirectionsという機能で調べることができます。もちろん、チームのホームページにも試合の日の交通機関についての説明があります。アメリカだと、マイカーで行くことが前提になっている郊外のスタジアムもあります(カンザスシティがそうでしたが、タクシーがたくさんありました)から、調べて厳しそうなら、デーゲームにするとか、タクシーの迎えを頼むとか、安全性を高めることは心がけましょう。

スポーツ旅行も、普通の旅行と同じで、最初はパッケージツアーで行って、慣れてきたら個人旅行というパターンがよいのではないかと思います。今なら、個人が移動のチケットからホテル、観戦チケットの予約から、地図で行き方を調べたり、現地への様々な問い合わせまで、すべてネット上で行うことができます。僕が大学生だった20年ほど前なら、個人のスポーツ旅行というのはどれだけ大変だったか。数日前に試合の開始時間が変更になって見逃したこともありました。ただ、苦労したこと、大変だったことほど今でも印象に残っているんですよね。

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この記事の執筆者

早川 忠宏

早川 忠宏 | Tadahiro HAYAKAWA

スポーツPRプランナー ®
Sports PR Japan 株式会社 代表取締役

13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。

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