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SPORTS PR JAPAN スポーツPRジャパン

2020年が近づくにつれ、東京都内ではスポーツに関係するイベントが、べらぼうに増えています。

体験イベント、トークショー、パブリックビューイング、スポーツ教室など、毎週末、どこかで何かやっていると言って過言ではありません。また、イベントの見映えは確実に良くなっています。ボランティア希望者も多いようで、スタッフも潤沢にいるものが多いです。

ただ、どれもこれも似たような印象があるのは否めません。フードコーナーがあり、芸人さん司会のステージがあり、元オリンピック選手が指導する教室があり、障がい者スポーツ体験コーナーがある。聞くところによると、昨年10月のスポーツの日には、似たようなイベントが各所で一度に行われたために、どこも動員が振るわないという現象に陥ったそうです。会場にいる親子の姿をぼんやりと見ていると、オリンピック・パラリンピックまであと2年もあるのに、そろそろ飽きられてしまっているような気もします。税金の使われているものもあるのに、これでは怒られてしまいます。

 

会場に行ってよく思うのは、こういうことです。

「地域の人に、この競技を知ってもらいたいというイベントなのか? この競技に携わっている人に、この地域のことを知ってほしいというイベントなのか?」

「ホストする国のことを知ってもらいたいというイベントなのか? キャンプを張る競技のことを知ってもらいたいというイベントなのか?」

「その競技を見てもらいたいのか? 週末にいつもとは違う子供の遊び場を提供したいのか?」

ごちゃ混ぜになっていて、まったく伝わってきません。混ぜるのは危険です。

 

イベントの見映えをよくするのは簡単です。プロの業者さんにきちんとお金を払えばいいんです。でも、その前の段階が欠けていると思いますし、そこは外部に丸投げするものでもないと思います。

その話は、すでに5年前に、このブログに書いています。

「メディアの進化系がイベントだ」

イベントこそ「言いたいこと」と「伝え方」に、もっとこだわるべきです。それをやっていないから、伝わらないし、飽きられる。

イベントの主旨を考え、それが伝わるよう、形に落とし込んでいくのは、間違いなく広報・PRの仕事で、心ある主催者さんと、是非ともに取り組んでいきたいと思っています。

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この記事の執筆者

早川 忠宏

早川 忠宏 | Tadahiro HAYAKAWA

スポーツPRプランナー ®
Sports PR Japan 株式会社 代表取締役

13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。

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