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2020年東京オリンピック・パラリンピックまでに変わりそうなこと

13.9.9

2020年、東京オリンピックが決まりました。

その瞬間は自分でも驚くほど冷静に受け止めました。

「仕事として携わるのは最低条件。そうじゃないと、自分の人生もつまらないな」というのが真っ先に湧き上がってきた気持ちでした。

 

プレゼンテーションや、ロゲ会長の発表は、部屋のテレビが壊れていたので、IOC(国際オリンピック委員会)の公式サイトでのストリーム動画を見ながら、ツイッターでやり取りを楽しみました。

解説やコメントが入らない中継であったのが、非常によかったです。自分の考えをめぐらせながら見ることができたからです。取材をしていた頃を思い出しました。

そして、7年後、人々はどういったメディアでオリンピックを楽しむのだろうかと考える契機にもなりました。

 

1964年、東京オリンピックは、お茶の間にカラーテレビが普及するきっかけになったことは知られています。夢ともう一度とばかりに、今回も、高機能テレビの開発に力を入れている会社もあります。

しかし、茶の間のテレビでみんなで見ることなんて、なくなっているかもしれません。

日本やアメリカなどでは、個人がそれぞれの端末で見るようになりつつあります。そして、世界的にテレビで見ない人が増えると、莫大な放送権料に支えられた今のオリンピックのビジネスの枠組みを見直すことにつながります。

 

僕がプレゼンや発表を楽しんだのと同じように、パソコン画面での中継とともに、SNSでのやりとりをするのが普通かも。

ITの進化が7年後どうなっているのかなんて、今現在の想像を超えるところになっているのではないでしょうか。タブレット端末やスマートフォンが時代遅れになっている可能性も否定できません。過去を振り返ってみましょう。2004年のアテネオリンピックの頃なんて、ソーシャルメディアとの融合なんて、ほとんど誰も想像してなかったでしょう。2004年はFacebookが創立した年。Twitterは2006年の創業ですから。

 

そして、何が起こるのか。

 

昨日までの2日間で、ツイッターやフェイスブックでのやりとりを見ていたら、自分がフォローしている人や「友達」に偏りがあることは否めませんが、いくつかのレイヤー(層)がある感じがしました。

 

(1)トップスポーツ選手とその関係者(自分が記者の仕事で相手にしていたような人たち)

(2)生活の多くの時間でスポーツに関わっている人(スポーツメディアで働いている人、自らがスポーツの指導者である人、熱心な観戦者など)

(3)他の業界の人だが、スポーツに関心が高い人

 

これらのレイヤーが、それぞれ、別々のことに焦点を置いてしゃべっているような印象を持ちました。

(1)は自分がどうオリンピックに携わるのかを気にし

(2)はオリンピックで、日本のスポーツや自分の周囲がどう変わるのかを気にし

(3)はオリンピックという巨大なムーブメントと、自分の世界の関わりを深めようと宣言する

 

これを見ていて、これから先、2020年東京オリンピックまでに起きるであろうことをイメージしました。

これらのそれぞれの層が垣根を越えて、議論を深めたり、協力したりするのではないかということです。

これは、「beyond sports」というタイトルのブログをやっている僕のような人間の願望に過ぎないのかもしれませんが。

 

垣根を越えて、議論する方法?

ツイッターがあるじゃないですか。

 

もちろん、7年もあるのですから、取って代わるものが一気に人気になる可能性はあるでしょう。

しかし、この方向は変わらないでしょう。

目に見えない交流がさらに盛んになる。
そして、リアルの世界で形作っていく。

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この記事の執筆者

早川 忠宏

早川 忠宏 | Tadahiro HAYAKAWA

スポーツPRプランナー ®
Sports PR Japan 株式会社 代表取締役

13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。

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