僕が住んでいるインディアナ州ブルーミントンは典型的なカレッジタウンで、人口約8万人のうち約4万人強が学生だといわれています。5月半ばから8月半ばまでは大学が夏休み期間なので、今は街の人口がほぼ半減しています。

サマーコースで単位をとっていた昨夏に初めてこういうのを体験したのですが、人口が半減するって思った以上に寂しい雰囲気になるんです。普段はほぼ満席の学校の図書館はもちろんガラガラ、学期中は行列の絶えないスターバックスも待ち時間なしで買えます。そういうストレスから解放されるのはいいのですが、店やレストランは常にすいていて、バスの本数も減り、路上の車や人の数も少ないというのは、「半ゴーストタウン」と言っては大げさですが、かなりテンションが下がってしまいます。

毎夏、このような寂しい感じになるわけですから、さすがに町や大学も手を打っています。学会のほか、空いたキャンパスと寮を利用して、数週間の子供向け音楽教室やジャーナリズム講座をやったり、地元の名産品やレストランを集めたフェアを開催したりして町の外から人を集めるのです。

スポーツイベントもその一環として行われます。毎年行われているのは、スポーツキャンプです。コーチがその知名度を生かして収入を得る機会でもありますが、大学の体育会は直接その運営には関わってはいません。あくまで施設を借りているだけです。ただし、子供たちにとってはコーチやそのスタッフの人柄、施設などに直接触れる機会になりますから、中には「将来、この人たちと一緒にやってみたい」と思う子も出てきます。こちらがインディアナ大学で行われるものの一覧です。9月にシーズンが始まるためコーチが忙しいフットボールなどは行いませんが、ほとんどすべての競技で行われています。値段は500ドルなどとなっており、決して安くはありません。

また、それとは別に単発のイベントというのもあります。少し前になりますが、陸上の全米ジュニア選手権が行われたので、ちょっと覗いてみました。

さすがにマニアックなイベントなので、観客はまばらで、ほとんど選手の家族や関係者のように見えました。それでも、報道によると約800人の選手が参加し、加えてコーチや家族、審判らも来ていましたから、1000人以上が数日(大会期間は3日間ですが、早めに入る人や途中で帰る人もいるはず)の滞在をしたのでしょう。ホテル数はそんなに多くない町ですから宿泊はかなり埋まっていたそうですし、レストランなども客が増えていました(歓迎!みたいなステッカーも貼ってありました)。ボランティアで大会に関わった人もいます。

こういうイベントになると、とかく経済効果という話になりがちなのですが、静けさを感じている身には、よそから来た人と触れ合うことが刺激になったり、気持ちに張りが出て、ちょっと元気になるということがもっと大切なことのような気がします。