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ブラインドサッカーの紹介(その2)

10.8.16

3つの理由の紹介から続けます。

ナレーション:まずこのスポーツには特別なボールを使います。小さい金属が入っていて、転がると音が鳴ります。マラカスみたいなシャカシャカという音です(編注:クラスには音楽専攻が2人いることを意識)。視覚障害者はこの音でボールがどこにあるのか、転がるスピードなどを感じることができます。


ナレーション:2つ目の理由ですが、この競技はコミュニケーションがとても大切です。左の写真を見ると、GKとゴールの後ろに立っている人が目の見える人であることが分かります。声を出して、GKは守備、コーラー(英語ではguideというらしい)は攻撃をリードできます。ピッチ上には4人の視覚障害者がフィールドプレーヤーとしています。もちろん、「ここにいる!」とか「ボールをくれ!」とかお互いに声を出したり、手をたたいて位置を知らせたりもできます。声と拍手はお互いの信頼の証拠です。

ナレーション:3つ目の理由ですが、この競技では勇気がとても大切です。先に言ったように、視覚障害者は「暗闇の世界」で生きています。こわいですし、歩くときは白い杖をついたりしています。試合中は杖も使わず、思い切り走れます。もちろん、たまには思い切りぶつかることもあります。けがもします。しかし、選手たちと話してみたときに私が感じたのは、自由が欲しければリスクもあるということを理解しているということでした。

ナレーション続く:説明したようにブラインドサッカーはとてもタフなスポーツです。暗闇の中に生きる選手たちは、よいプレーをしようと、精神的にも自分自身に対する挑戦を続けています。コミュニケーション力のアップや自分の弱さを克服するその努力は、日常生活にも役に立っています。
初めて私がこのスポーツのことを聞いた時、「それはできないだろう」と思いました。そして、私たちはブラインドサッカーから大切なメッセージを学ぶことができると思います。

「不可能なことはない」ということです。聞いてもらってありがとう。
ナレーション終わり。

長い行数お付き合いいただき、ありがとうございました。
その3で、補足説明いたします。

これを読んで、ブラインドサッカーに関心を持った人は
日本ブラインドサッカー協会のサイトへ。現在、世界選手権を開催中です。

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この記事の執筆者

早川 忠宏

早川 忠宏 | Tadahiro HAYAKAWA

スポーツPRプランナー ®
Sports PR Japan 株式会社 代表取締役

13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。

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