少々書くのが遅くなりましたが、春学期の終了後、中1日でサマーコースが始まっています。
8月末まで思い切り長い夏休みは遊ぼうが、旅行しようが、働こうが自由です。クラスメートもインターンを採った街に行ったり、実家のあるところで働いたり、一時帰国したりと散っていきました。テスト期間と卒業式が終わったとたん、キャンパスのある町の人口はめっきり減り、とても静かになりました。バスの本数も半減しています。
開講科目数は少ないものの、夏にも単位を取得することができます。僕は当初はインターンで働くことを目指していましたが、時間までに見つからなかったため、クラスをとることに切り替えました。これにより、卒業の時期を1学期分、つまり当初の来年5月からことし12月に前倒しできるというメリットがあります。
サマーコースは通常期のクラスとはいくつかの点で違っています。期間が半分の7週間で行われるので、1週間の授業時間が2倍あること。終わった後に働いたりできるよう、午前中にあること。講師の負担を減らすため、1クラスの人数が12人以下であること、です。先学期までのクラスで知った顔と、より頻繁に、小さいクラスで会うので、和気藹々とした雰囲気です。昨秋に入学した同期生の中でもペースの速い何人かは、夏の単位取得で卒業となります。
夏は前後半2つに分かれており、始まったばかりの前半では2科目取ることにしました。卒業の要件を満たすために選んだだけなのですが、図らずも「スポーツ組織論」を2つの違う切り口で学ぶことになりました。
(1)Sports Industry
スポーツ組織の成功、失敗を主にヒューマンリソースマネジメント(HR)の観点から学びます。モチベーション、意思決定、リーダーシップ、コミュニケーションなどです。Organizational Behaviorという教科書を何人もの研究者が書いていますが、それを自分なりに咀嚼してスポーツ組織に当てはめて考えるということが求められています。いわゆるHRは、これまで勉強したことがない分野ですので、新しい収穫がありそうで楽しみです。
(2)Sport Governance
こちらはスポーツ組織の成功、失敗を戦略論の観点から学びます。こちらは講義概要を読んでいると、SWOT分析、KSF、Core Competency、Value Chainなど一度見たことがある用語がならんでいます(何のこと? という方はマーケティングの基礎の本を読むことを薦めます)。アメリカでは、さまざまなプロスポーツリーグが立ち上がっては消えしているので、そういったものが例として取り上げられるようです。
ぱっと見た印象ですが、スポーツマネジメントをわかるためには、スポーツと関係のないマネジメント一般の土台をしっかり築いておかないと通用しませんよ、という話なのだと思います。望むところです。
また、面白いことを学んだら、ブログで報告を続けていきます。
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Sports PR Japan 株式会社 代表取締役
13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。