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SPORTS PR JAPAN スポーツPRジャパン

きょうのクラスはゲストスピーカーとして、他大学でスポーツのPRを教えている先生がやってきました。

学部、修士時代のインターンや卒業後の仕事として、スポーツ団体でのPRを担当し、その後、博士課程で専門性を深めたという経歴の持ち主だったので、現場の話も聞けて、非常に面白かったです。

いろいろな話がありましたが、その中で、最も衝撃を受けた一文がこれ!

「PR generates income (PRは収益を生む)」

記者としての経験から、PR担当というのは非常に近い存在で、ある程度イメージできる仕事だと思っていましたが、こんなのは初めて聞きました。メッセージ、ニュース、イメージ、といった要素ばかりで、金銭的な話をPR担当の人とした記憶もまるでありません。

パワーポイントのスライドにこの言葉が出て、僕がまず想像したのは

○メディアでの露出が増えれば、多くの人の注目を集めるようになり、スポンサーに売れる価値が高まる

ということでした。

 

先生はさらに、質問を続けます。生徒から考えが挙がっていきます。

○会場ではよくプログラムを販売しています。その編集はPRの仕事です。1冊数百円で、売上はそんなに大きくはないでしょうが、それも立派な収益です。しかも、広告を取れれば、その分も収益となります。

また、

○PRによってチームのいいイメージを築くことができれば、会場に来てくれるファンが増えるでしょう。チケット収入、および飲食やグッズの収入につながっています。

逆の見方をすると、チームの危機に際し、PRがうまくコントロールできれば、悪いイメージは減り、観客減やスポンサー減を避けることもできます。たとえば、昨季、レブロン・ジェームズが去ったNBAのキャバリアーズは、批判はレブロン個人に集まり、チームとしては成績は下がったものの、イメージダウンはそれほどしませんでした。前半は、レブロンなしでもよくやっている、というようなポジティブな報道もあったくらいです。

 

○PRはマーケティングと密接に関連しています。キャンペーンをうまく広めることもPRの仕事で、それも何らかの販売、すなわち収益につながります。

 

PRだからといって、お金には関係ありません、という姿勢ではスポーツマネジメントの一員としては話にならない。そのことを学びました。

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この記事の執筆者

早川 忠宏

早川 忠宏 | Tadahiro HAYAKAWA

スポーツPRプランナー ®
Sports PR Japan 株式会社 代表取締役

13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。

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