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主観を客観に置き換える

13.10.16

最近仕事で、クリエイターやデザイナーとご一緒する機会が増えてきました。

元々、どう伝えるのか、に並々ならぬ関心を持っている僕は、そういう職種の方が書いた書籍をたくさん読んでいました。それでも、直接お会いすると、伝わってくる迫力も、得られるものの濃さも全然違います。

 

自分の周りにあるスポーツ関連だと、イベントのロゴやポスターのデザインなどをお願いして、それについて語ったりします。

そのような方たちと仕事をしてみてよくわかったことですが、未熟な方だと、出来上がってきたものから「カッコいいから、これでいいじゃない」という空気が伝わってきます。自己満足です。「どうしてわかってくれないかな」という押し付けです。これだと、受け取るほうも、「ああ、カッコいいよね」で止まってしまいます。それ以上のストーリーのふくらみはありません。アーティストなら、これでいいんですが。

デザインは、違います。僕も本で読んだ知識として、デザインとは課題解決である、と知っていました。

これをロゴやビジュアルデザインの場に当てはめると、デザイナー自身が「ここをこの色にしたのは、こういう理由です」とか「この線の本数は、この数にちなんだものです」とか、全部が全部説明できないといけない。こちらからも「どうして、この形なんでしょうか?」と質問を詰めていかなければならない。その上で、難しい背景がパッと見てわかるようになっていなければならない。例えば、オリンピックのマークは、なぜ5色の輪で、なぜ重なり合っているのか、に確固たる理由があります。

こういうのを、一緒に仕事をしている方の言葉を借りると「クリエイティブを担保するロジックをつくっていかなければならない」、言い換えると「主観を客観に置き換える」ということです。

思いつきやかっこよさではなく、「外国では、こういう例がある」とか、「他の分野では、こういう流れになっている」というようなトレンドなども含めて、「私の考える伝え方はこれです」というのを見せるのがデザイン。

 

このテーマについて自分の中で考えを深めているうちに、「この話、どこかで似たような聞いたことがある」とふと気づきました。

ブログにも一度書いていました。「それでも、スポーツマネジメントを学ぶ理由。」

根拠を持って、局面を打開するアイデアを高い精度で打ち出せること。

学問の場合は、統計や調査、研究がその根拠になりますが、思い付きではなく、理由をきちんと説明できなければならない点は同じです。

 

課題解決、ってそういうことだ。

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この記事の執筆者

早川 忠宏

早川 忠宏 | Tadahiro HAYAKAWA

スポーツPRプランナー ®
Sports PR Japan 株式会社 代表取締役

13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。

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