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平昌オリンピックに行って見た <3.スポンサー企業ブース>

18.2.20

オリンピックを支えるものの一つが、巨額のフィーを払うスポンサーです。IOC(国際オリンピック委員会)のワールドワイドパートナーは現時点で13社。金額は1社、数百億円とも言われます。そのうちのいくつかの企業は、世界中から会場に集まった観客に対して、企業ブランドを体験してもらう巨大な仮設の施設をつくって迎えています。一流ブランドは都会のおしゃれな一角(日本では銀座や表参道)にフラッグシップショップを開いたりしていますが、オリンピック開催期間中は、それをあっさりと上回るような人の賑わいで、建物の前で行列ができています。

 

今回の特徴は、VRとフォトスポットが花盛りということでした。

韓国企業のサムスンは、オリンピックのワールドワイドスポンサーも20年を超えるだけあって、企画もよく練られている印象です。

スマートフォンを組み込めるVRゴーグルを着用し、ボブスレーなど冬季五輪の競技を含めた体験を観客に味わってもらっていました。

 

これは自社商品を試してもらい、「すごい!」と思ってもらえるわけですし、オリンピック観戦という思い出と結びついてブランドを覚えてもらえます。またとない機会を逃していない、ということです。

ちなみに、建物の中にはスマートフォンなどの製品を手に取る場もあり、案内係が説明もしてくれます。ショップとほぼ同じ光景です。

 

あと、来場者はオリンピックに来たことが一目でわかるような写真を撮りたい、人によってはそれをSNSでシェアしたいという気持ちを持っており、フォトスポットには行列ができていました。

 

時計メーカーのオメガは企業のロゴを大きく乗せたボブスレーを用意していました。来場者は喜んでいたのですが、これは企業のブランド体験とすると、インパクトが弱いと思いました。この企業のオリンピックへの貢献は、レースタイムの測定器を提供するなど「計時」や「判定」のところになります。しかし、ボブスレーの写真を撮ることから、時計メーカーならではの、その特徴は伝わっているでしょうか?

 

他にも面白い例はあり、スポンサー企業はネットでの展開、テレビCMなども含めて様々な戦略を練っています。また、競技会場から遠く離れたソウルでもいくつかの例が見られました。

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この記事の執筆者

早川 忠宏

早川 忠宏 | Tadahiro HAYAKAWA

スポーツPRプランナー ®
Sports PR Japan 株式会社 代表取締役

13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。

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