スポーツビジネスにおいて、メールマガジンは非常に重要なコミュニケーションツールです。
SNSと異なり、アルゴリズムに左右されることなく確実に読者に届く上、プッシュ型の情報発信で相手に気づいてもらいやすいという大きなメリットがあります。新商品のリリースやイベントの告知、限定キャンペーンなどをタイムリーに発信することで、ファンや顧客のエンゲージメントを高めることができます。また、データに基づいたターゲティングにより、個々のニーズに応じたパーソナライズされたコンテンツを配信することが可能です。
しかし、誰もが経験があるかと思いますが、メールが多すぎて、開かずに削除されてしまうことも少なくありません。そこで鍵となるのが「効果的なタイトル」です。タイトル次第で、開封率は大きく左右されます。
私自身、2020年から月に2回、無料メールマガジンを配信しており、その中で特に効果が高かったタイトル作成術をコンパクトにまとめました。
開封率が高いタイトルには、大きく分けて二つのパターンがあります。
一つ目は「役に立つ情報を提供すること」です。
私のメールマガジンでは、「スポーツPRプランナーとして現場で得たリアルな事例、業界の最新トレンド、人脈構築のヒント、カンファレンスやセミナーで学んだ実践的なノウハウ」と約束しています。このように、具体的なノウハウや分析、事例紹介が求められる内容の場合は、どのようなシチュエーションで役立つか、誰にとって有益かをタイトルで伝えることが重要です。
二つ目は「お得な情報を提供すること」です。
これはスポーツチームがよく使う手法で、「ファンクラブ限定」「先行販売」といった限定感や希少性をアピールするタイトルが効果的です。受け手に「早く行動しなければ」と感じさせるタイトルが、購買意欲を引き出します。
さらに、開封率を上げるための別のテクニックは、タイトルで結論を明かさないことです。
「その答えが知りたい」と思わせるようなタイトルに留め、読者を引き込む工夫が求められます。例えば、役立つ情報の場合は「~とは?」といったクエスチョン形式や「○○が重要」という穴埋めにするテクニックが有効です。
お得な情報の場合は、「豪華特典」「特別ご招待」などの魅力的な言葉を使い、詳しい内容を知りたくなるようにします。
最後に、効果的なキーワードの参考として、自分が受け取るメールマガジンのタイトルを観察することも非常に有益です。
それらは多くの試行錯誤の結果であり、受け手の心理を研究した成果が反映されています。自分自身が受け手として何に惹かれるかを理解することで、より良いタイトル作成に役立てることができるでしょう。
スポーツPRプランナーが現地で得たリアルな事例や業界の最新トレンド、
人脈づくりのヒントなどスポーツビジネスに携わる全ての方々に向けて配信中!
スポーツPRプランナー ®
Sports PR Japan 株式会社 代表取締役
13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。