先日の送別会で、何年もの間取材させてもらっていたある選手からメッセージを書いた色紙をいただきました。日本のほとんどの方が知っているスポーツ選手です。

「私のまとまりのない話をいつもやわらかい笑顔で聞いてくださり、安心して答えることができました」

とあり、自分が取材の仕事をしてきた方針は間違ってなかったんだなと、うれしい気持ちがじんわりと心の中に広がりました。

そして、色紙に丁寧に書かれたメッセージを読み進めていくと、最後にこうありました。

「P.S. これで書いたの5枚目!」

このひと言でふと考えました。
私なら、3枚目くらいで、まあいいか、としてしまうでしょう。

多忙な中、たかだか私への色紙を自分の納得のいくものに仕上げるのに、5枚分も頑張る人なわけです。
毎日の練習では、自分の納得のいくボールが打てるまでに、いったいどれくらいの本数を重ねるのだろうか、と。

妥協しない姿勢こそ、世界のトップレベルで戦える選手になる土台なのだなと改めて感じました。