いままでこのブログにいろいろなことを書いてきましたが、意外と、スポーツそのものの意義などを書いてこなかった気がするので、今回はそれをまとめておきます。大学にいるある教授がクラスの導入部として語ってくれた話です。

これはスポーツマネジメントの土台になる部分で、例えば

なぜスポーツ用品を買うのか? とか

なぜスポーツイベントに参加するのか? とか

なぜスポーツ施設に来るのか?とか

をきちんと抑えておかないと、そこに拠る商売がおかしくなります。

 

スポーツをプレーすること(観戦などは別)で得られるものは何か。

大きな分け方として、「身体そのものへの影響」と「身体を通じて得られるもの」に分類します。その後、もう一段細かく分けます。

身体そのものへの影響

(1)健康

ウォーキングなどの軽い運動でも、血液の循環がよくなったり、心肺機能を維持したりすることにつながります。スポーツ以外では、毎日何か重いものを運ぶとか、よほど体を使わないと、なかなか得られないものです。年齢を重ねると、健康への意識が高まる傾向にあります。

(2)運動能力

体を動かす機会が多いと筋力、反応などは向上していきます。久々に運動すると、これらが落ちていることに気づくかと思います。筋力があっても、健康ではない人もいるので(内臓を悪くしているとか)、ここは分けて考えます。

(3)技術

それぞれのスポーツには固有の技術があります。ラケットさばき、脚の運び方、体のひねりなどいろいろあります。足が速くて、筋肉もすごいのに、技術を知らないのでまったく泳げないという人もいます。ある競技のトップ選手でも、他の競技はそんなにうまくないということもあるので、技術は分けて考えます。

 

身体を通じて得られるもの

(1)性格、人柄

上記の身体そのものへの影響があった結果、性格が変わることもあります。病弱な人が健康になれば性格も明るくなるかもしれません。細い人が鍛えてがっちりした体になったことで、強気になるとかも考えられます。年齢とともに体力が衰え、最近はすっかり丸くなってというような、逆もありますよね。

(2)規律

まず何をおいても、スポーツにはルールがあり、それを守らなければ楽しむことができません。相手や審判の尊重もあります。チーム内で独自に規律を求めるケースもあります。チームに所属したり、スポーツに参加することは、規律を学ぶよい機会です。

(3)リーダーシップ

チームをうまく機能させるには、自分だけうまければいいということはないですね。自分の意見を言ったり、全体を鼓舞したりするとうまくいくということが経験でわかってくると思います。

(4)チームワーク

リーダーとして自分が中心にはならなくても、周囲の人の分をカバーしたりすることはできます。全体のバランスを考えて、自分をどう生かすかも考えられます。

(5)判断力、洞察力

プレーは局面ごとに、この判断と洞察の連続です。バットでボールを打つには、ボールの高さやスピードを洞察し、どのようにバットを振るのかを判断して体を動かさなければなりません。スポーツにはスピード感があり、それが難しさでもあり、面白さでもあります。

(6)自分自身の理解

スポーツは自分との対話です。何が得意で、何ができないかを否応なく知らされます。精神面でも、ピンチの時に冷静になれないとか、目の前のことに一生懸命で全体のバランスを考えられないとか学ぶことが多々あります。

(7)自信

勝利の喜び。できないことができるようになる。タイムや回数など、数字で伸びが測定できるものもありますね。スポーツの結果は目に見える形で現れるので、他の人にも言われますし、自信につながります。

 

このように並べて気づきましたが、ざっくり言うと「身体そのものへの影響」は大人が、「身体を通じて得られるもの」は子供もしくはその親が、より強く気にしているような印象があります。たとえば、広告をみても、そのあたりを強調してませんか?

ただし、この分類はスポーツ全体をひとつの対象として考えた分類です。個々の競技には、それぞれ固有の特徴が存在するので、それを掘り下げて、これらの要素を絡めることが必要だと思います。