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スポーツのスクールのPRで気になる点

13.7.11

先日、テニススクールを経営している方とじっくり話をする機会に恵まれました。

僕は、スポーツと言っても幅広く受け入れるタイプで、観客を集めるようなプロスポーツだけでなく、こうしたスポーツ教えるスクール事業にも興味を持っています。

長年第一線で活躍されている方なので、話がどんどん湧き出るような感じでした。印象に残った話はいくつもありましたが、最も面白いと思ったのは、「最近は生徒さんに目指すプレースタイルなどの聞き取りをして、練習メニューをカスタマイズするんです」という話でした。

僕自身もテニスをプレーします。ずいぶん前になりますが、一時期、区民コートのテニス教室に通ったこともありました。そこでは、コーチがドリルメニューを課して、生徒は列を作って、それをこなしていくという教え方でした。最近でも、学校の前を通りかかると、たまに部活でテニスをやっているのを見かけますが、同じように、ドリルメニューで練習しているようでした。しかし、テニスを教える、ある意味最先端のところでは、変化が求められているというのです。これを聞いた時に、僕はすぐにこう返しました。

「テニススクールも、インタラクティブ(双方向)になってきているってことですね」と。

かつては、コーチが「みんなで、これをやりましょう!」と一方的に決める形でレッスンが行われていました。コーチは、生徒の能力を見極める目を持っているわけで、それに基づいて、これでいいかな、と決めていました。それでも、見えない部分があったわけです。

今出来るのは、これだけだけど、将来はこうなりたいという願望。例えば、現時点で同じくらいのスキルを持っている2人の生徒がいても、友達と一緒に遊びで楽しむことが目標なので、凡ミスを少なくゆっくりとラリーを続けたいと思っている人と、大会に出て勝てるようになりたいので、もっと力強いボールを打ちたいと思っている人とでは、練習すべき内容は全然違うものになるはずです。インタラクティブにやれば、このあたりで生じる不満が解消されて、長くスクールに通ってもらえるということになると解釈しました。

 

テニススクールに限らず、卓球スクールやスイミングスクール、サッカースクールでも同様ですが、自分たちだけで場所を借りてプレーを楽しむこともできるのに、わざわざスクールに通う意味というのは2点あると思います。

(1)専門家の目によるチェックと、的確な指導で、自分の力を伸ばせる
(2) 上達の道は楽ではないが、一緒に頑張れる仲間がいる

上記のように(1)については、インタラクティブになりつつあるそうですが、(2)も、交流(簡単なパーティーとか、一緒に組んで大会に出るとか)を深めるなどして、インタラクティブにしていける可能性があるのではないでしょうか。

しかしながら、新規スクール生を勧誘するPRが、この辺りを意識したものになっていないのが気になります。

テニスコーチがブログに、ウィンブルドンの試合の感想を書いているのは違うと思います。自分が試合に出た話?これも違うんじゃないでしょうか。コーチの人柄を知って欲しいのかもしれませんが、それは体験レッスンに行けばもっと詳しく、1分でわかることで、何回もブログを読むのでは効率が悪いです。

そうではなくて、具体的にAさんという生徒とどのような話し合いをして、どのようなメニューを組んで、結果どうなったのか、ということをきちんと書く方が、お客さんの候補が知りたい情報に近いのではないでしょうか?

PRの改善策としては甚だ簡単ではありますが、ちょっと気になったものですから。

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