新学期が始まり、キャンパス内は新しい人たちと出会える期待感や喜びに満ちています。そんな雰囲気の中、まったく予想していませんでしたが、親しい友人との別れを味わうことになってしまいました。
英語のクラスで一緒だった韓国の女の子が、急遽帰国することになりました。編入を申請していた単位が一つも認められず、編入を断念して母国の大学卒業を目指すそうです。
悪く言えば一番うるさく、よく言えばムードメーカーだった彼女は、英語をしゃべるのが速く、エネルギッシュで、クラスの先生も「彼女なら十分にアメリカでやっていける」と認めていました。そんな彼女は「社長になって、たくさんの人の役に立つ」という夢をいつも公言していました。このような状況になっても「早く大学を卒業して、ビジネススクールで勉強するために戻って来たい」といつもの前向きさを崩していませんが、心中は察するにあまりあります。実は地元で大学に進学した後、勉学に励むあまり、ストレス性の病気にかかって、長い間休養を余儀なくされたことがあるそうです。再起をかけてアメリカに来ていたのでした。それが、このような形で終わりを迎えるとは…。
僕が伝えたメッセージは一つ。
「回り道の苦しい時間は、必ずあなたを成長させる」
僕は大学受験で浪人し、就職活動でも浪人し、挙句の果てには、昨年、アメリカの大学院留学でも関係者に多大なるご迷惑をお掛けする1年遅れとなってしまいました。しかし、その都度、新しい人との出会いに恵まれたり、自分について深く知ったりして、その後の人生を支える柱になるような収穫を得ました。停滞に見えた時間が実は、非常に中身の濃い時間になったわけです。
女性で通常より年齢が上の大学生に対する視線は、アメリカよりも韓国の方が厳しいだろうと察します。でも、彼女ならやりきって、夢に向かって前進するだろうと信じています。
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Sports PR Japan 株式会社 代表取締役
13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。