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アメリカでやってよかった英語の勉強法

11.1.23

春学期が始まって、以前よりスムーズに教授の話が聞けたり、自分の言いたいことが言えているなと感じる時がありました。

気がつけば、昨年の6月下旬に来て、丸7ヶ月が経っていました。

そこで、改めて振り返ってみて、こちらに来てから、やってよかった英語勉強法を書いておきます。

(1)ランゲージ・エクスチェンジ

幸いなことに、秋学期のわりと早い時期に学校のインターナショナルセンターでランゲージ・エクスチェンジ・パートナーが見つかりました。僕が日本語を教え、向こうに英語を教わるという仕組みです。僕のパートナーは、文学専攻の教養あふれる学部生の3年生(男性)です。子供の頃にポケモンやビデオゲームで日本に興味を持ったそうですが、日本語でしゃべってお友達になりたいというよりは、日本の文化や歴史などをじっくり理解することにとても興味があります。

そこで、僕から提案し、日本の文化に関するトピックや僕なりのものの見方を英語で書いて、それを添削してもらうという形を取りました。パートナーは自分が関心のあることの理解を深めることができます。

英語教室と違って、学期が始まってしまうと、自分の間違いを指摘してもらえることがほとんどなくなってしまいます(下手だな、と思われて終わるだけ)。なので、自分の何が出来ていないかをしっかり見る必要があると考えて添削にしてもらいました。毎週1回、分量はダブルスペースでA42枚以内くらいです。クラスの宿題で忙しい時にも絶対にそのペースを守りました。パートナーがちょうどよいタイミングで、「今週も楽しみにしています」みたいなメールを送ってくるので、こちらも頑張らなくてはという気になります。途中からはパートナーのアイデアで、一度読んで間違っているところに印だけをつけてくれて返送し、僕がもう一度考え直すようにしてくれました。これは非常に勉強になりました。

自分が知らない時代のことはあまり論じることができないので、トピックはスポーツの話はもちろん、例えば、テレビゲームの歴史とか(自分が小学生の頃から出始めたのですべてを見てきている)を書きました。一番喜ばれたのは、2002年サッカーW杯を経ての日韓関係の変化という渾身の3回続きの連載でした。

会話に関しても、ほとんどの場合、その日のトピックの補足や疑問点について口頭で付け加えていくので、自分が言いたいことをその場で英語にしていく練習もできました。恥ずかしながら、日本の文学や映画の名作に関しては彼の方詳しく、家に帰ってから検索して学びなおしたこともありました。

 

(2)気になった表現を全部メモする

文法の間違いがないことも重要ですが、言いたいことを言うには語彙力が重要です。

クラスの中ではもちろん、バスの中での他人の会話、新聞を読んだりして気になった表現は小さなノートに常にメモするようにしました。辞書で調べて、すぐにわかるものはOKですが、耳で聞いたものはスペルがわからないものがほとんどです。その場合は信頼できる英語の先生に尋ねました。この街では、学内や教会などで留学生やその家族向けに、様々な実践的な英語教室が行われています。だいたい「英語に関する質問を自由にして下さい」と言われるので、そこで聞くようにしました。1週間あれば3~5個は出てくるものです。慣用句だったり、「ああ、こういえばいいのか」というのがたくさんありました。

そうした質問をする時に先生に必ず言われたのが「どういう文脈で聞いた(見た)のか。状況を説明して」ということです。同じ表現でも文脈によって意味が変わることがあること。そして、文脈や状況をセットで覚えると、脳への定着率も断然いいです。

意外と忘れがちなのが、ネイティブスピーカーがみな英語に関する説明がうまいわけではありません。説明のわかりやすい人を見つけることが重要です。経験的に言うと、英語以外の言語を習得している人は、英語の説明もうまい人が多いと感じました。

 

この2点とも、日本でやるにはちょっと難しい勉強法かもしれません。留学を考えている方、留学中の方にお勧めします。

英語が一気にうまくなる方法はなく、自分がわかっていないことを見つけて、地道に一つ一つつぶしていくしかないというのが実感です。

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この記事の執筆者

早川 忠宏

早川 忠宏 | Tadahiro HAYAKAWA

スポーツPRプランナー ®
Sports PR Japan 株式会社 代表取締役

13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。

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