先日、日本の知り合いからMBAに合格したという連絡をもらいました。

そういえば、僕も去年の今頃、ようやく合格が決まり、「入れるかな」という不安な日々が終わって、いよいよ現実のものとして、留学生活へ踏み切ったわけです。

それからは準備、退社、送別会ラッシュ、海外引越し、生活立ち上げ、クラス開始などなど経験のないことを次々と経て、ここまであっという間に月日が流れています。

このタイミングでまとめておくのがよいと思ったので、今回はこの1年で何を得たのかを書きたいと思います。

 

(1)英語環境でなんとかやっていけそうだという自信

留学した目的の一つは、英語の環境に適応して、日々の生活を送れるのかというチャレンジでした。僕は子供の頃から父親の仕事の都合で8つの街で暮らしたことがあります。じっくり型ではありますが、適応力にはそれなりの自信がありました。それが異文化、違う言語でもできるのか、と長年思っていましたが、こちらで特に心身の調子を崩すこともなく、やることができています。信頼できる人、助けてくれる人にも恵まれていますね。仕事をすることを考えると、英語力はまだまだ足りませんが、なんとかやっていけそうだとは思っています。

(2)スポーツに関するさらに深い考察

スポーツについてもっともっと追求するというのも留学の柱です。このブログにもよく書いていますね。クラスでは「こういうことを知りたかったんだ」ということを学べています。例えば、スポンサーの提案の実践的な練習とか、スポーツの財務やファンドレイジングについてなどです。大学やプロの試合を見に行くことで、新しい発見もあります。日本のスポーツ界の特殊性も、離れてみることでわかることがあります。例えば、日本ではいわゆる五輪スポーツはかなり知名度も高く、恵まれているなと感じます。五輪のない年でも、季節に合わせてそれなりに取り上げられていますし。こちらの報道では、ほとんど見たことがありません。こうした考察も含め、日本では得られなかったものばかりです。

(3)日本に関する違った見方

スポーツ界に限らず、日本の見方がいろいろ変わりました。アメリカの若者における日本の認知度というのは、もはや車や電化製品ではなく、ほとんどゲーム、マンガ、アニメに限られているとか。自分が働いている時はよくわかっていませんでしたが、どうして日本のメディアは一斉に同じネタで(時にはかなり細かいと思われるネタでも)どっと騒ぐのか、とか。寿司がアメリカの生活にここまで浸透していることとか。

日本に住む友人と話していて、どこか話がかみ合わないというか、違和感があるということもあります。日本への見方が変わり、自分の価値観も変わっているのでしょう。日常生活で体験することのほかに、日本の情報に触れるルートと分量がかなり限られているというのも、見方が変わるのに多分に影響していると思います。

(4)大きく広がった仲間

留学に動き出した時点で、同じカウンセラーのつながりなどで他の国、他の専攻で留学する人と知り合いになりました。留学先を決めるのに、アメリカでスポーツマネジメントを学んでいる方々が貴重なアドバイスをくれましたし、人も紹介して頂きました。大学では、クラスメイトや教授らとすごすだけではありません。同じ大学にいる日本人のつながりでは、ビジネス、法律、生物、物理、音楽、教育など、自分とはまったく違う専門分野の人と交流する機会があります。留学生向けの英語クラスでは、専門性のほかに、出身国も違う人と話をすることができます。スポーツについてまったく知らない人を相手に、自分が学んでいることや、やろうとしていることを説明するのも、やってみると結構面白いです。会社で働いていた時は仕事に関係した人には人脈が広がっていきましたが、それ以外の世界の人と親しくなるのは時間がなく、難しかったです。視野も狭くなっていたのだろうと今は思います。

それと忘れてはいけませんが、ブログとツイッターを始めたおかげで、つながることができた方もたくさんいます。直接会っているわけではありませんが、ブログは更新すればおよそ100人の方に来てもらえてますし、ツイッターのフォロワーも290まで増えています。この人数が部屋に集まってくれているとしたら、と想像すると、すごいことだなと感じます。

 

得たものばかりでないのも事実です。退職したので収入はストップ。会社の肩書きが外れた僕には、用のない人もいます。会えなくなってしまった人や、お手伝いが出来なくなってしまったこともあります。

得たものも、なくしたものも含め、もう元には戻らないのだろうという覚悟はあります。後悔は微塵もありませんが。

否応なく、変わってしまう、というのが「留学する」ということなのではないでしょうか。