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思えば遠くへ来たもんだ

14.4.27

長い間更新しなくて、すみません。

でも、ブログを書くのをやめようという気持ちにはなりません。単に忙しく、落ち着いてモノを書く気が起きなかっただけです。

 

最近になって、仕事がひと山を迎えたという気持ちになったので、区切りの意味で書いておきたいと思います。

ブラインドサッカーに携わっているというのは、以前にも何度かこのブログに書いてきました。手前味噌で恐縮ですが、そのブラインドサッカーが最近、じわじわと来ています。

某甘味料入り炭酸水の会社のCMで、ブラジルのブラインドサッカー選手が出ているのを見た人が結構いるんじゃないかと思います。僕も、スポーツにさほど関心のない友達からも「見たよ」と言われました。

また、昨秋以来、スポーツではない文脈で日本ブラインドサッカー協会の活動が評価されることが非常に増えてきました。

学校向けの体験授業「スポ育」は表彰を受けたり、断わるのに苦労するくらいの申し込みがあったりしました。それから、1月以降、ブラインドサッカーの要素を活用した企業研修プログラムがメディアに取り上げられることが増えています。今月はいよいよ、ビジネス系メディアの頂点とも言える日本経済新聞や、テレビ東京の看板番組であるワールドビジネスサテライトにまで取り上げられました。もちろん、それに伴って、研修の問い合わせや申し込みも増えてきました。

 

こうした一連の流れを見るにつけ、一つ仕事を成し遂げたなという気持ちがしています。

僕は留学する時に、大学に提出した志望書にこのように書きました。

「スポーツと他の分野を結ぶことに携わり、社会に貢献したい。様々な分野につながりを持つことが、スポーツ界の安定につながり、また、スポーツの要素を取り入れることで、他の分野もよりよいものになっていくだろう。それをビジネスとして成立させたい」

また、その後、こちらのブログでも「スポーツと他の分野を結ぶ」「仕事探しの試行錯誤」などに同様の事を記してきました。僕が直接企画したわけではありませんが、上記のブラインドサッカーの体験授業や企業研修は、間違いなく「スポーツと他の分野を結ぶ」仕事です。

 

それからもう一つ、非常に嬉しいことがありました。

このブログのタイトルを「Beyond Sports」と名付けるきっかけになった人が、先の日経新聞の報道で、僕がやっている活動を知ってくれたのです。2010年6月1日に書いたこのブログの記念すべき第1回の記事「このタイトルにした理由」を読み返しました。

”大学時代の後輩から「それじゃあ○○さん、今のスポーツのその先にあるものを見せて下さいよ!」と言われたことがヒントになりました”

 

「今のスポーツのその先」って、こういうことでしょう、と気づいてもらえました。

当時から、ブラインドサッカーとは関わりを持っていましたが、まだ組織も小さく、競技運営だけで四苦八苦していました。ただ、なにかしらのポテンシャルは感じていました。僕が協会のリーダーと話をして、ボランティアとして働く決め手になったのは、ある一点で意気投合したことでした。それは…。

 

「スポーツは世の中の役に立つものだと思いますか?」 「はい。僕はそう信じています」

 

もう少し詳しく言うと、「スポーツが『メダル取りました』とか、『感動ありがとう』とかで止まっていては世の中は変わらない。もっと世の中で役に立つものだ」という価値観が同じだったのです。

今や学校現場では年間300件、1万5000人を超え、また、ビジネスの現場にブラインドサッカーを通じて相手のニーズに応え、価値を提供する機会がどんどん増えています。

思えば遠くへ来たもんだ。

でも

もっと遠くへ。

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