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年間100冊読む今の読書法 (1)

21.1.21

年末に2020年に読んだ100冊の中でのおすすめのリストを公開したところ、自分が思っていた以上の反応を頂けました。意外な人からも反応があって嬉しかったです。こんなことでも役に立てるのだと気づいたので、これを機に読書に関することを少しまとめてみようと思いました。タイトルに「今の」とつけたのは、これまでも読書法は常に変化していて、数年経ったら自分で読んでみて、「まだ、こんな感じだったのね」と思うのも面白いかなと思ったので書くことにしました。ほんの少しでも、特に、一度もお会いしたこともないあなたのお役に立つところがあれば、書いてよかったと思います。

学生時代は図書館にこもって勉強するくらいだった私も社会人として忙しくなってから、本を読む数は減っていました。しかし、出張が増えて移動時間が長くなってくると、本を読むことが忙しい中の貴重な時間の過ごし方だと思うようになりました。なので、私が本を一生懸命読むようになったのは、三十歳を過ぎてからです。

読む方法を楽しみながら研究していって、限られた時間で、多くの本を読めるようになりました。今、こうして自分のやりたい仕事で独立することができ、仕事を続けられているのは、読書がベースになっていると断言できます。ものの考え方、時間の活かし方、人付き合いの仕方などもありますし、直接仕事に役立つようなマーケティングやPR、スポーツに関する研究なども、実体験ではなかなか触れられないことを本で学んでいきました。

 

読書と一口に言っても、プロセスは四段階あると思います

1. 本に出会う
2. 本を入手する
3. 読む
4. 読んだ後の学びや感想を残す

 

それぞれに分けて、書いていきます。

 

<本と出会う>
本と出会うことについて、私が常に使っているのは三つの方法です。
① Facebookを通じての友人からのオススメ
② ビジネス書評メールマガジン「ビジネスブックマラソン」
③ 書店を見て回る

 

① Facebookを通じての友人からのオススメ
Facebookで繋がっている人は、私の場合、直接会って、繋がりたいなと思った人だけが残っています。仕事や学びの場で知り合った方がほとんどです。自分と同じ業界だった人、スポーツなど興味関心が似ている人もいますし、料理、科学、アートなど全然違う専門分野を持っている人も多いです。
類は友を呼ぶと言いますが、考えの深さだったり、世の中への意識みたいなものが割と近い人たちで、そういう人たちが、「面白かった」と薦めてくれるのは信頼できます。その上で、専門分野が全然違う人もいるので、スポーツやビジネスに偏りすぎず、他の分野からビジネスに参考になることを学ぶなど幅が出ます。
中には自分で本を書いて出版されている方もいて、自分の知り合いが書いた本はやっぱり読みたくなります。

 

② ビジネス書評メールマガジン「ビジネスブックマラソン」
何年前に登録したのかはちょっと思い出せないのですが、非常に重宝しています。
日本トップクラスの目利きの方が選んでくれた、セレクトショップみたいなものです。取り上げられた全部の本を読むというわけではありませんが、本当にいいものは外していないという印象があります。ビジネス書オンリーなので、中には割と理論的な結構読むのが大変なものもあるのですが、ごく一部を引用して見せてくれているので、自分が読みこなせるのかどうかもつかむことができます。

長く続けていて、ビジネス書のタイトルに触れることが日々のルーティーンになる、というメリットも感じるようになりました。毎日これを読むと何が今のビジネス界で求められていることなのか、どういう動きや問題が起きているのかを把握することもできます。

 

③ 書店を見て回る
実際に書店に行くことも、ずっとやり続けています。少なくとも週に2回は近所にある書店に行って、ぶらぶらと見て回って、気になったものを手に取って、パラパラと見るということをします。行きつけの書店の定点観測のようなものです。
書店に行く方法のいいところは、その時になんとなく自分の頭の中にあることや気になっていることがアンテナとなり、タイトルが目に飛び込んでくることです。自分の感性を試しているとも言えます。

また、普段は自分が関心があることばかりになってしまいがちですが、大型書店ではあえて自分の好きな分野とはかけ離れたコーナーにも行きます。私の場合だと、スポーツ、ビジネス、ノンフィクションが好きな分野なのですが、スポーツの棚のすぐ隣にある囲碁、将棋、麻雀、チェス、ポーカーなどのコーナーも意外にヒントになる本があります。棋士の書いた勝負論などは、ビジネスの決断の参考になります。ビジネスの棚も細かく分かれていて、私の場合はマーケティングや広報・広告の棚を中心に見ますが、人事、営業、組織経営などから気になる1冊が見つかったりもします。時間に余裕がある時は、料理、アート、デザイン、芸能、建築、医学、宇宙などの棚の前にも足を運びます。そうすると、アートマネジメントの本がスポーツマネジメントのヒントになったり、作詞法の本が文章術のヒントになったりすることも起こります。

個人経営の書店も好きです。こだわりの棚づくりは、インスピレーションの源になります。この本の隣にこの本を置くのか、と驚かされますし、新しく出版されて本が必ずしも優先されるわけではなく、独自のテーマを設定して特集を組んだりもしているので、自分から遠いものに触れるチャンスがさらに高まります。私の場合は、「このセレクションの中で、選ばれているスポーツ関係の本がこれか。ビジネス本がこれか」と心が揺り動かされる瞬間があったりします。

出張した時には、その地域のローカルチェーン店と、個人経営書店の両方を少なくとも1軒ずつ訪れる時間を作っています。地元の本の棚は必ずチェックします。極端な時は、食事の時間を15分に削ってでも書店に行く時間をつくり出します。

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