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年間100冊読む今の読書法 (3)

21.2.5

<本を読む>

 

本の読み方を真剣に考えるようになったきっかけがあります。仕事が忙しくなって、読みたい本がたくさんあるのに時間が足りないという悩みがあった30歳頃でした。電車での移動時間などに普通に読んでいるだけでは時間が全然足りない、と思ったので、本の読み方を研究しようと思い立ちました。

 

最初はいわゆる速読法のようなものを知ろうしました。その本を読むと、どうやら本の種類によって読み方を変えた方がいいということに知りました。小説やエッセイ、ドキュメンタリーなどは普通に読んだ方がよく、ビジネス書や研究に基づく本などは、全体の構成を先に捉えてから、部分を読んだ方が理解が早いことを学びました。

もう少し詳しく説明します。ノウハウが書いてある本やビジネス書の中でも論理立てて書いてある本は、目次を読んで構造を把握して大事なところだけ読むという方法をとっています。端的に言うと、事例を紹介している部分は読み飛ばし、骨格となる考え方だけを理解すればいいと割り切っています。各章の終わりに、要点をまとめてくれたりしている本の場合は、まずそこだけを読むようにしています。こうした本を読む時は、机の前に座って、読み切る時間を設定し、ざっと読んで大事なところに付箋をつけ、そこの中でさらに大事な部分だけをノートに書き写す、そんな方法を実践しています。

もう少し経験談や体験談に寄った内容の本は、あまり頭を使わずに読み進められるので、移動中の電車の中の細切れ時間で読むとはかどります。エピソードや体験談の詳細まで知る必要はない訳です。

 

また、本の向き合い方、と言いますか、自分なりの「あり方」に磨きをかけることも大事だと感じることになりました。技術だけではダメだと言うことです。

 

読書法に関する本は、今でも結構読んでいて、新しい方法を常に取り入れて、どんどん変えて行っています。ここ数年で読んで記録に残している読書に関する本のリストは以下の通りです。

  • 読書の技法 佐藤優
  • 読書の全技術 斎藤孝
  • 読書の腕前 岡崎武志
  • 読書という荒野 見城徹
  • 本の「使い方」 出口治明
  • 戦略読書 三谷宏治
  • 一生忘れない読書 ジョン・キム

あなたも自分なりの方法を研究してみると、面白いと思います。

 

私は本に書き込みをするタイプではありません。もしそうする場合はポストイットを貼って、そこに思いついたことや疑問点を書いていきます。別のノートに記録を残していく方が好みです。手で文字を書いている方が頭に残ります。

 

書き込みをしないのは、図書館の本を借りることも多いからです。借りてくると、2週間で返却しなくてはいけませんので、締め切り効果があります。特に人気のあるビジネス本だと、次の予約が入っていって、貸出延長もできませんし。どうしても読めなかった時は、2週間も手元にあって読めなかったということは、そこまでご縁のない本だったと割り切ります。

 

買った本で“積ん読”になっていることもあるかと思います。あまりにも溜まると、気が重くなるというか、自分がダメなのかと思い始めたりとか、プレッシャーになるので、年末の大掃除などの区切りで、全部を図書館に寄贈したり、古本屋に売るなどして処分します。このスッキリ感が、また本を楽しく読める気持ちにリフレッシュさせてくれます。

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この記事の執筆者

早川 忠宏

早川 忠宏 | Tadahiro HAYAKAWA

スポーツPRプランナー ®
Sports PR Japan 株式会社 代表取締役

13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。

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