昨年の6月1日にこのブログを開設したので、今回は1周年記念企画です。

最初は誰か読んでくれるかなぁと不安の中で始めましたが、今では1日に少なくても20人、更新すれば100人ほどの方が見てくれるようになりました。本当にありがたい限りです。時々想像します。100人が一箇所に集まって自分の話を聞いてくれているとしたら、すごいことだなと。

いくら記者としての経験があっても、取材相手が有名人であったり、会社のブランド力のおかげで人に読んでもらっているのとは、まったく別の感覚があります。内容が面白いかどうかだけでひたすら勝負するというのは大変ですが、やりがいもそれだけあるものです。PV数などは自動でカウントしてもらっているので、白黒はっきりしますし。

今回はこの1年、ブログを書き続けたことで、自分の何が変わったのかを3点、話したいと思います。

 

(1)情報発信するため、ものごとをよく見て、よく咀嚼して、よく考えるようになった

クラスで習ったり、本を読んだり、観戦したりするという日々の行動の中で、いつも「これはブログのネタになるんじゃないかな」という気持ちを片隅に持ち続けています。力を入れて意識的にやっているというのではなく、ブログを書くことが楽しいので、自然とそういう感じになっていました。

何かのスポーツイベントがないかスケジュールを調べますし、行った時には写真を撮ったり、メモしたりときちんと記録します。終わった後には何が面白かったのか、何がユニークなのか、他にも使えそうなアイデアかなどを考えて整理します。「あ~、面白かった」だけで終わらないということですね。スポーツ界で仕事をしていく人間の姿勢としてはこれが大事だと自分は信じています。

クラスで習ったことや、そこから考えたことはよくこのブログに書いていますが、その時も自分がきちんと把握してなければ、自分の言葉で書くことはできません。学んだことは人に説明するとよく身につくと思いますが、留学している今の環境だと、日本人に毎日あっているわけでもないので、ブログを書くことでちょうどよい整理になっています。それから、単に英語で学んだことを日本語にしているだけでなく、自分なりのポイントというのも付け加えるように心がけています。

続けているうちにこうした姿勢は身につくものです。それから、1年続けた今振り返ると、このブログでの自分の考えや発見、学んだことの蓄積が、すごく貴重なものになっていることに気付きました。いつでも取り出して使えますし。

 

(2)ソーシャルメディアへの怖さが消え、仲間が増えた

このブログの読者も含んでますが、1年でツイッターのフォロワーが330人を超えたのは正直言って驚きました。僕は長年、従来型マスメディアの世界にいたので、ソーシャルメディアにはちょっと慎重な姿勢でいたのですが、今ではすっかり楽しんでいます。ブログもツイッターも、書き手の人柄というのは現れるものだなということがだんだんわかってきてから、怖さがなくなっていったように思います。雰囲気が好きだなと思えばつながるし、そうじゃなければ離れるし、これはリアルな人間関係でも同じです。だから、ブログもツイッターも、多くの人にわかりやすく書こうとはしていますが、多くの人に気に入られようと思っては書いていません。

一つは大学でソーシャルメディアに詳しい教授から学んだこと、もう一つはブラインドサッカー仲間のU君の情報発信から学んだこと、そして、ブログやツイッターを通じて知り合った人からとのやりとりの中から学んだこと。この3つが混ざり合って、変わっていったように思います。ソーシャルメディアを通じた知り合いから、実際に会った人もいますし、これがなければ知らないで終わったであろうこともたくさんあります。先日もコーフボールというスポーツをやっている人から接触があったばかりです。

今振り返ってよかったなと思うことは、「beyond sports」というタイトルで「スポーツを中心に、その他の分野へのつながりを考える」との問題意識をくっきりと打ち出したことです。それによって、スポーツ好きな人が集まってきて、スポーツビジネスに関心のある人、スポーツと社会貢献に関心のある人などへ広がり、今は逆にビジネスや社会貢献活動をメインにしているスポーツ好きの人も集まってきています。こういう志向を持った人を、これだけの人数、リアルな社会で探し出してつながろうと思ったら、とても大変です。この人のつながりという財産は、必ずや実際の行動に結びつけ、少しでも世の中が変わるきっかけにしたいと思っています。

 

(3)言った以上はやらなくちゃ、と行動を律するようになった

こういうことを学んだとか考えたとか、たまには「こういうのはダメ」ということもブログには書いています。ブログを書き始めてから単に第三者的に感想を書いているだけでは面白くないなと思い、行動を宣言するような文言を入れています。これは少し意図的にやっていることです。なぜなら、仕事をやめて、今ここでスポーツマネジメントを勉強しているのは、知識を増やすのが好きだからやっている勉強ではなく、誰かに言われて仕方なくやっていることでもなく、仕事でこういうことができるようになるには、この知識が足りないと痛感したからです。つまり、行動に結びつかなければ価値は激減です。

そして、最も大きく自分に影響しているのは、このブログのタイトルを「beyond sports」と決めたことです。決めた由来は、このブログの第1回に書いてますが、当初は自分の中にある感覚的なもので、あまりはっきりとはしていませんでした。

スポーツがスポーツという枠の中に閉じこもっていては世の中において持続も出来ないだろうし、スポーツには今みんなが思っている以上の力があるはずだ。

そんな感覚だったと第1回のブログを読み直して思い出しました。

ブログに書くときには(1)で書いたような行動の軸が「beyond sports」になるわけです。自然とそうしたところに目がいきますし、そこについてもっと知ろうとします。例えば、試合を観戦に行って、社会的な活動に貢献しているかに気付いたり、このスポーツのこの特徴は他の場面に使えるかと考えたりします。そして、ブログでプロセスを書き、「これはできるのではないか」と100人ほどに向けて宣言するわけですから、潜在的に自分にプレッシャーが掛かった感じになります。また、外からそういう話が来ることもあります。先日もある人から「beyond sportsを掲げているんですから、是非このプロジェクトに力添えを」というような話がありました。

僕はそんなに厳しく自分を律することの出来るタイプの人間ではありません(それができるなら、英語もスポーツマネジメントも独学でいけたと思いますし)。環境や周囲の力を借りてなんとか自分を盛り上げていくタイプなのですが、ブログがそれに有効というのは気付いていませんでした。

 

自画自賛っぽい内容になってしまいましたが、ブログを書き続けることはこんな風によいことがいろいろあります。大学院生活も折り返し地点をすぎたばかり。まだまだ続けていくつもりです。

読者の方、よろしくお願いします。