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情熱のないものを仕事にしようなんて

11.11.15

たびたび、こちらでも書いているように、インディアナ州の田舎にあるこの大学は、そのハンデを克服し、学問的な、また将来の仕事につながる刺激を与えるために、ゲストスピーカーをよく招いています。半数以上は大学の卒業生で、恩返しの意味もあるようです。

きょうは、ジャーナリズムスクール主催の会で、雑誌編集で活躍している卒業生4人を招いてのトークイベントがありました。スポーツやレジャーの雑誌の人もいたので出席してみたところ、メインテーマはキャリアについて考えるといったところでした。それが、学生の最大の関心事ですからね。さすがにスピーカーはみな話が上手で、学生の反応もよく、熱気あふれるイベントでした。

話の流れで、何百と来る仕事の願書(履歴書など)のどこを見ているのか、という質問が出ました。僕も、ちょうど就職活動中で、なかなか書類が通らないので、そのヒントが欲しかったところでした。

答えを紹介すると

○ライターや編集者志望なのに、自分を売り込む文章がつまらないなんてありえない

○雑誌にさらりと目を通した程度で、コメントをしているのがバレバレのものが結構多い

○ちゃんと我々のやっていることを見ているな、と感じられるものは意外と少ない

○これは面白いと情熱を持って取り組めそうにないのに、仕事にしようなんておかしい。それは文章から伝わる。

おっしゃるとおりです。自分のやってきたことを振り返ってみると、その会社や組織のことをよく把握した上で、思いのこもった文章を書けることが、なかなかないのです。そういうのは、見透かされるってことですね。

こういうことは、確か新卒時に就職活動をした時にも言われていたと思うのですが、忘れてしまうものです。最後の最後で、自分がスポーツ記者の仕事に就けたのも、本当に、どうしてもやりたいと心の底から思っていたからでした。

就職先を見つけるのは、一つでいいんです。だって、2つ以上の組織で働くことはまずないですから。数多くオファーをもらった人が偉いんじゃないんです。自分が本当にやりたい仕事のチャンスがもらえれば、それでいいんです。

原点回帰できたような気がします。

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この記事の執筆者

早川 忠宏

早川 忠宏 | Tadahiro HAYAKAWA

スポーツPRプランナー ®
Sports PR Japan 株式会社 代表取締役

13年間の記者経験と米国留学を経て広報に転身。日本ブラインドサッカー協会で初代広報担当として認知度向上に貢献し、PR会社でのコンサルタント経験も豊富。スポーツビジネスに特化した広報支援を展開し、メディアとクライアントへの深い理解を基に、ブランディング強化や認知度向上をサポート。スポーツ関連団体や企業に対する柔軟な対応で、成長を目指すスポーツ関係者から高く評価されている。

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